下落トレンドにある株式を買い始めた方が配当と資産はより大きく膨らむ

アボマガでは時折新規銘柄を紹介しますが、株価が上昇しているのではなく、大底に向かう下落トレンドが続いている中で良い感じに割安になったときに紹介することが多いです。

そのため紹介から数年間は株価が軟調に推移し、マイナスのリターンが続くことがしばしばあります。

下落の最中に紹介する理由はシンプルです。このときに買い始めた方が、上昇トレンドのなかで買い始めるより長期的に配当も資産もより高まるためです。

下落の最中に買い始めた方が配当収入がより大きくなることは、複利をきちんと理解している投資家であれば自明です。

下落トレンドで買い始めるとは、バーゲンがこれから本格化していく中で買うということです。上昇トレンドで買い始めるとは、バーゲンが縮小していく中で買うということです。

バーゲンが本格化していけば、買い始めた後に給与収入から新たに補充した余裕資金で買い始めよりも安く、多くの株式を追加購入出来ますから。より多くの株式を再投資で買うことも出来ます。結果的に配当収入がより増えます。

実は資産価値も、再投資や追加投資を続けていけば長期的には下落トレンドが続く中で買う方が、上昇トレンドの中で買うよりも大きくなります。

資産価値の大きさは株価と株数の綱引きで決まります。

短中期的には「株価のパワー」>「株数のパワー」となるので、上昇トレンドで買う方が資産価値は大きくなります。

ところが再投資や追加投資を続け株数を増やしていくと、時間とともに「株数のパワー」が物を言うようになり、長期的に「株価のパワー」<「株数のパワー」に優劣が逆転します。

言い換えれば、再投資や追加投資のときにいかに安値で購入し株数を増やしてきたかで長期の資産価値は決まっていきます。

それゆえ、長期的には下落トレンド(下図のパターンB)が続く中で買う方が、上昇トレンド(下図のパターンA)で買うよりも資産価値が大きくなるのです(下図は配当再投資を行い、追加投資はしないと想定)。

本物の長期投資は購入から3~5年後になってようやく成果を実感し始めます。買ってから1、2年程度でリターンが芳しくないからと売ったり投資を諦めてしまうのは我慢が足りません。

本物の長期投資は学習を怠らず、努力を続け、辛抱強く待てる、確かな人たちに報います。

★本日はアボマガ・エッセンシャルの配信日です。

不況時でもキャッシュフローは安泰で、一度買えば値動きを気にせず生涯安心して保有し続けられる、そんな生活必需品の配当成長株の紹介です。配当再投資の初心者にもぴったりです。

過去20年間に1株当たり配当金は4.29倍に(年率平均7.5%で)増えました。ピークから株価が4割下落し配当利回りは4%を超え、6~7年ぶりの割安さとなっています。

成長が足踏みして株価がしばらく軟調に推移しそうですが、上で述べたようにこれは配当と資産をより大きく増やしてくれる歓迎すべきことです。運悪く株価が早期に値上がりしてもその恩恵に与れます。