今年から新NISAがスタートし多くの個人投資家が生まれ、米国株や世界株のインデックスファンドにせっせと積立投資しています。
でも彼らはリスクについてどれだけ理解しているのでしょうか。
投資の世界でリスクを抑える手法として支配的になっている考えは、分散投資とドルコスト平均法です。
分散投資もドルコスト平均法も、背後にあるのは「マクロ視点でリスクを抑える」という考えです。
分散投資は沢山の銘柄を保有することで、各銘柄の株高、株安を打ち消しポートフォリオ全体の変動を小さくしていくという考え方です。
個々の銘柄を考慮せずポートフォリオ全体の変動を抑えるという意味でマクロ視点です。
ドルコスト平均法は定期的に同じ金額を投資することで、割高と割安での買いのタイミングを打ち消して購入単価を長期的に平均していくという考え方です。長期的というのがマクロ的考えです。
ドルコスト平均法では割安な時により多くの株式やETFを買うことになるので、平均化した購入単価はやや割安寄りになります。
米国株や世界株のインデックスファンド、ETFを毎月積立投資することは、分散投資とドルコスト平均法の合わせ技に他なりません。
この手法はリスクを抑える方法として決して間違っているとは思いません。ウォーレン・バフェットもその有効性を認めており、ほとんどの投資家にこの手法を推奨しています。
ただ現在のように米国中心に株式市場がバブルとなっているときには、分散投資やドルコスト平均法では損失の生じるリスクを十分に抑えることは出来ません。
簡単な話です。いくら分散しても金融危機などで市場が大幅に調整すればほとんどすべての株式が調整します。
株価暴落時はほぼすべての銘柄の相関係数は1となり、インデックスファンドに組み入れられた大半の銘柄たちはみんな仲良く手をつないで崖から飛び降り奈落の底に堕ちていきます。
もちろん中には崖から飛び降りない、飛び降りてもすぐに着地する銘柄もありますが、インデックスファンド全体のリターンは深い谷底に向けて飛び降りた連中たちに引きずられてしまいます。
米国株のCAPEレシオは38倍あります。世界株のバリュエーションは幾分マシですが、それでも過去と比べればやや割高で、米国ハイテク株の株価推移に大きく左右されます。
投資をするな、新NISAをいますぐ解約しろという一部論者の意見はわかります。投資初心者にとっていまは何もしないことが一番低リスクでしょう。
もし積立投資を続けるなら、次のことについて腹をくくってください。
その1。いま米国株やオルカンのインデックスファンドにコツコツ積み立てているお金が、今後一時的に大きく元本割れする可能性を予め覚悟すること。
その2。マーケットが大津波に飲み込まれても、積立投資を停止することなく貫徹すること。
★分散投資とドルコスト平均法の組み合わせも悪くないのですが、それよりもっとリスクを減らせる投資手法があることをご存知ですか。
詳しくは本日配信のアボマガ・エッセンシャルの記事をご覧ください。
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この投資手法を実践できれば、市場がバブルであろうがなかろうが関係なく、いますぐ資産運用をスタートでき、元本割れしにくいポートフォリオを着実に作れるようになります。