[2024/11/13 ブルームバーグ]米10年債利回り5%、テンプルトンが予想-ティー・ロウなどに続く
米政府が多額の赤字を埋めるために米国債の発行を増やすため、10年物米国債利回りが5%かそれ以上に上昇する可能性は十分にあると、フランクリン・テンプルトンが予想した。
フランクリン・テンプルトンの債券部門最高投資責任者(CIO)のソナル・デサイ氏は東京でのインタビューで「米10年債利回りが4.5-5%になることは妥当だろう」と述べた。米国の財政赤字が「大幅に膨らむ」と投資家が見れば、米10年債利回りは「5%を上回る」こともあり得ると付け加えた。
デサイ氏は、JPモルガン・アセット・マネジメントやティー・ロウ・プライスに続いて米国債利回り上昇の可能性を警告した。投資家はドナルド・トランプ氏の大統領再選が債券市場にどのような影響を与えるかを織り込み始めている。
米国債利回りの上昇が続いていることは10月29日の「今日のつぶやき」(ブログ記事)でも触れました。
トランプ氏が次期大統領に決まる前から、財政出動、減税、関税の3点セットで財政赤字拡大、景気過熱、輸入物価上昇が生じることを市場は織り込んできました。
米国債市場は世界の金融市場の基礎です。金融商品の理論価格は米国債利回りを基準に決まるからです。
色々な金融市場を見渡すと、米国債利回りの上昇を織り込み始めたところもあればそうでないところもあります。
これを織り込んでいる典型的な動きは米ドル高とドル建て金価格の下落です。
その一方で株式市場は強気のままです。トランプトレードによるものと言われていますが、米国債利回りが上昇するのであれば益利回りも上がらなければなりません。
バフェット氏がアップル株を3分の2売却し短期国債に乗り換えたのは至極全うです。
米国債利回りは実質で2%以上もあるのですから、バフェット氏のように株式から国債に乗り換える動きがもっと広がっても良いはずなのですが。
★本日はアボマガ・エッセンシャルの配信日です。
「[アボマガ No.322]インフレ対策ディフェンシブ銘柄の現状」
2020年春のコロナ危機で株価をほとんど下げず、その後現在まで概ね株高一辺倒で進んだバフェット銘柄の現状についてです。
紹介から株価は85%値上がりし、配当再投資込みで資産価値は2倍になりました(円建てだと3倍です)。
トランプ氏が次期大統領に決まったことで、成長と競争力増大に直結するある出来事の実現可能性が高まりました。
「配当の出るゴールド」と呼ぶに相応しいこの銘柄の将来がとても楽しみです。
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