生成AIブームがいまも続いています。
生成AIの大きなメリットは、直接対話するだけで、企業が保有するデータの8割を占める非構造化データ(これまで自動化に蚊帳の外に置かれていた)から必要な情報を一瞬で検索・収集できることにあります。
知識労働者は労働時間の約5分の1、つまり週に1日を情報の検索と収集に費やしているとの調査結果がありますが、生成AIを使えばこの時間を大幅に短縮できます。
生成AIを導入した企業はここ1年間で急速に増えています。テクノロジー、メディア、通信、消費財、小売、ヘルスケア、金融サービスなど、様々な業種が、生産性向上と収益拡大のために生成AI投資を増やしているところです。
本日配信のアボマガ・エッセンシャルでは、生成AI関連の配当成長株2銘柄の現状についてお話ししています。
お試し版ではそのうちの1銘柄について少し触れておきましょう。
この銘柄は生成AIに特化したハード・ソフトをパッケージ化して提供しています。
これを導入した企業は自社内およびクラウドサーバーに保存されている大量のデータを使って企業独自の生成AIのトレーニング・推論が出来るようになります。
生成AIの大きなメリットであるデータ収集の生産性向上を支援するわけですから、今後このパッケージ化した製品はこの銘柄の収益の柱になっていきそうです。
●株価高騰
この銘柄は2019年に株価54.57ドルで紹介しました。
データ量が指数関数的に増えるなか、高速で読み書き出来、障害に強いSSDの需要が伸びると期待したためです。
この銘柄は無借金なのに、紹介当時のROEは74%もあり収益性が高く、配当利回りは3.59%あり、配当成長株として魅力的でした。
この銘柄の株価は2020年のコロナ危機時に一旦下がりましたが、その後2021年末にかけて値上がりしました。ただ2022年初めから2023年4月の終わりにかけて株価は再び下落しました。
前回この銘柄の記事を書いたのは2023年4月25日でした。短期的な株安の可能性は否定できないものの、すでに割安で将来の成長も見えているため、そろそろ買い始めて良いと書きました。
その後すぐに株価は反転上昇し、かつてないほどの勢いをつけ、1年余りで株価は倍近くになりました。現在は126.17ドルで、紹介時から131%の値上がりです。
●データの爆発的拡大
生成AIのトレーニングのためにデータのアウトプットが激増する中、データ保存量が今後も指数関数的に増大していく見通しに変わりありません。
世界のデータは2025年までに200ゼタバイトに達すると予想されています(ゼタは10の21乗)。
ゼタの上にはヨタ(10の24乗)という単位がありましたが、早くも2022年11月に開催された第27回国際度量衡総会で、ヨタより上のロナ(10の27乗)とクエタ(10の30乗)という単位が追加されました。それだけ、データ量の指数関数的増加は不可避だということです。
●株主還元をする能力、姿勢が非常に高い
この銘柄は株主還元に積極的な会社です。これまで自社株買いを中心に、フリーキャッシュフロー(FCF)のほとんどすべてを還元してきました。
この銘柄の株価上昇に、自社株買いの影響があることも忘れてはなりません。
フリーキャッシュフローのほぼ100%を還元するという方針は現在も継続です。新たに15億ドルの自社株買いを決め、計25億ドルが残っています。
また配当も今年増配することが決まりました。
この銘柄は屈指の「潜在増配力」を持つ企業で100%を超えています(定義についてはアボマガ・エッセンシャルの特典記事を参照)。
これからも高い株主還元が続くことを期待できます。
今後、生成AIとデータの爆発的増加を追い風に、SSDの需要は、変動がありながらも伸び続けるでしょう。
積極的な自社株買いの支えもあり、長く保有を続けていればリターンはもっと高まると思います。
★ちなみにもう一つの銘柄は、紹介から1年で株価は19%値上がりしましたが、配当利回りはまだ3%以上あります。
生成AIブームと言えども、すべての関連銘柄がエヌビディアやマイクロソフトなどのように高騰しすぎているわけではないのです。
2銘柄について詳しくはアボマガ・エッセンシャルの記事をご覧ください。アボマガ・エッセンシャルにご登録されると、この記事をご覧いただけます。
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