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2022年

  • 2022年8月29日

支払い遅延の影響が長引きそうなAT&T

AT&Tの株価は昨年末から上昇と下落を繰り返しながら6月にかけて値上がり傾向が続き、一時2020年の底を上回る21ドル台にまで回復しました。 しかしその後株価は再び下がってしまい、4~6月期決算の公表で株価は7.62%下落し、過去20年で最大の下げを記録してしまいました。その後株価は低迷が続いています。 決算公表時にAT&Tの株価が急落したのは次の通りです: [2022/07/22 […]

  • 2022年8月26日

異常気象増加と物流クライシス

ふと、国際貿易の約8割を占める海上輸送について改めて考えてみました。 最近の海上輸送の状況は2021年の混乱ピークに比べれば大分落ち着いているようです。 世界の工場である中国がゼロコロナ政策を堅持していることで、貿易量が低下し、2020~21年にかけて急騰した中国発のコンテナ船運賃はみるみる低下しパンデミック前の2割増し程度になりました。バルチック海運指数はパンデミック前の水準にまで暴落しました。 […]

  • 2022年8月2日

銅・アルミ市場の現状

今回は商品関連記事の第四弾です。第一弾でベースメタルの鉄鉱石を扱いましたが、今回は別のベースメタルとして銅とアルミニウムを扱います。 銅需給の長期逼迫は不可避 銅価格は2020年の急騰後、2021年~22年3月にかけてほぼ横ばいが続いた後、7月中旬にかけて35%ほど下落し、その後11%反発しました。 世界の約半分の銅を消費する中国では不動産、自動車をはじめ経済活動が縮小し、銅需要減少の懸念が高まっ […]

  • 2022年8月1日

投資家の激しい売りに晒された金・銀

金・銀価格は銅・アルミなどの金属価格と同じく、今年3月から現在にかけて調整が続いてきました。 2月末のロシアのウクライナ侵攻後に有事の金買いが急増し金価格は3月に一時、1年8か月ぶりに1トロイオンス2000ドルを突破しました。しかしその後ウクライナ侵攻前の1800ドルを下回り、一時1700ドル割れしました。 銀価格も似たような値動きですが、ウクライナ侵攻による銀買いはそこまで進まず1トロイオンス2 […]

  • 2022年7月26日

1バレル500ドル、1000ドルの時代がやってくるのか

今回は商品関連記事の第二弾として、石油・ガスに関する話題を扱います。 構造的な長期的な石油・ガス不足は確定的 先進国を中心に石油・ガス価格の高騰が続いています。ここでは主に米国のエネルギー価格高騰やインフレに着目して、現状を確認しておきましょう。 6月の米国の消費者物価指数伸び率は9.1%と40年7ヶ月ぶりの水準になりました。これに大きく寄与したのが燃料価格高騰であり、エネルギー分野だけでなく、サ […]

  • 2022年7月25日

現在の商品価格の調整は「インフレ対策のための資源銘柄購入の最後の買い機会の始まり」か

最近、資源市場は大きく変調しています。2020年春のコロナショックを大底に、中央銀行の量的緩和政策再開、鉱山の生産活動再開の遅れ、サプライチェーンの混乱もあって資源価格は大幅に上昇してきました。 しかし今年3月頃から現在にかけて、工業用金属価格は軒並み3~4割程度急落し激しい調整となりました。すでに昨年7月に激しい調整があった鉄鉱石は比較的マシですが、これまで大きな調整に見舞われなかったアルミ、銅 […]

  • 2022年7月11日

アムジェンの中長期経営計画の分析

今回は製薬会社アムジェン(AMGN)の中長期の経営戦略についての分析です。 詳細な分析はアボマガ・エッセンシャルの配信記事に書いています。ここでは分析の一部を切り取って配信します。 米国でのヒュミラバイオシミラー市場でシェアを取れるか アムジェンの今後の成長ドライバーの一つとなるのはバイオシミラー分野です。 バイオシミラーについて、アムジェンは来年1月31日にアッヴィのブロックバスター薬であるヒュ […]

  • 2022年7月4日

食料雑貨店の二極化:ターゲットとウォルマートの業績悪化の本質

ディフェンシブ株は株価が急落しない銘柄のことではありません。 このことを、最近の食料雑貨店銘柄の株価急落が改めて教えてくれました。一体この急落の理由は何なのかを探るのが、今回の記事の目的です。 在庫管理の失敗が薄利多売の食料雑貨店を直撃 先日の「ターゲット・ショック」をご記憶されている方は多いのではないでしょうか。 大手食料雑貨店のターゲットが5月18日の決算発表で1株当たり利益が前年から48%下 […]

  • 2022年6月27日

米ドルは超円安対策の資産退避先として不適格?

今回は通貨に関するお話です。 金融政策により日本円の価値を守れる時期はとっくに過ぎている ご承知の通り、世界の中央銀行は目先の景気を犠牲にしてでもインフレ退治のために続々と金融引き締めを本格化していく方針を明確にしました。 5月のインフレ率が予想以上に高まったため、Fedは6月に当初0.5%とみられた利上げ幅を0.75%に引き上げました。 スイスが6月に利上げ開始、EUが7月に開始予定であり、これ […]

  • 2022年6月20日

ヘルスケア銘柄の先行きに違い

本題に入る前にマーケットについて簡単にコメントします。 株式は下げが進み、S&P500は今月13日に弱気相場入り(直近の最高値から20%以上下落)し、今月16日にダウ平均は節目の3万ドルを下回り近々弱気相場入りしそうです。ナスダック総合指数は3月に弱気相場入りし昨年11月の最高値から33%下落しました。 下げの原因は明白で、Fedが景気を犠牲にしてでもインフレ退治を優先する姿勢を示したため […]