米国証券口座で海外投資

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Firstradeと日本の銀行口座の間で海外送金するときのポイント

ここでは日本の銀行口座と米国の証券口座の間で海外送金するときのポイントを、具体例をあげて説明します。

 

現在、当サイトでは米国の証券会社で株式投資したい人に対し、日本の海外送金用の銀行としてSBI新生銀行を、米国の証券会社としてFirstradeの利用を推奨しています。

 

そのためこれら2つの口座間で送金する場合について、例示しながらいくつか大切な点を話しておきたいと思います。

 

※何故SBI新生銀行とFirstradeを使って株式投資や海外送金をするのが資産形成にとって有利なのかを知りたい方は、次のページをご覧ください。
→米国証券口座を開いて米国株式投資を始める

 

目次

 

日本の銀行口座(SBI新生銀行)から米国の証券口座(Firstrade)に送金する

日本の銀行口座から米国の証券口座に送金する際、必要となるのが送金先の登録です。

 

送金先の銀行名、住所、口座番号など、必要な情報を記入して銀行に提出し、審査を受けて承認されることで、登録は完了します。

 

以前は紙の用紙に送金先情報を記入し、郵送で提出する必要があったのでやや面倒な手続きでした。しかし現在はオンライン上で手続きできますので、送金先登録は大分簡単になりました。

 

SBI新生銀行の場合、送金先登録はスマートフォンアプリのGoレミット海外送金アプリを使って行います。

 

送金先の情報は、各米国証券会社のウェブサイトに書かれています。

 

Firstradeの場合、下図のようになっています。下図は古くなっている可能性があるため、送金先登録する際は必ずFirstradeのウェブサイトにアクセスし、最新の情報をご覧ください。

 

Firstradeの送金先情報

画像ソース:Firstrade(2023年3月4日時点)

 

送金先情報が上図だったとして、日本の銀行で送金先登録する場合に次のように記入してください。

 

受取銀行所在国 米国
送金通貨 USD
SWIFTコード HATRUS44
ABA/Routingナンバー 071000288
受取銀行名 BMO Harris Bank
受取銀行・支店所在地 111 W Monroe St, Chicago, IL 60603
IBANコードもしくは受取口座番号 1617711
中継銀行に関する情報 不要(空欄)
受取口座名義 Apex Clearing Corporation
受取口座名義人の居住国 米国
連絡事項、備考欄

For Final Credit To: <Firstradeの口座番号> <口座名義人(ローマ字>
(例)For Final Credit To: 12345678 Taro Yamada

 

※ABA/Routingナンバーはこちらに書かれています。

 

Firstradeの送金先情報を記入するときに、連絡事項・備考欄に「For Final Credit To: <Firstradeの口座番号> <口座名義人<ローマ字>」と書くことを忘れないようにしてください。

 

Firstradeに送金する場合、送金先は共通のApex Clearing Corporation(Firstradeの清算・決済業務を代行する機関)の銀行口座です。Apex Clearing Corporationに着金すると、「For Final Credit To: <Firstradeの口座番号> <口座名義人<ローマ字>」の情報をもとに、あなたのFirstrade口座に入金されます。

 

 

送金先情報を入力し提出後数日のうちに、情報に不備があった場合の確認や送金受付時の事前確認のため、銀行から電話が掛かってくる場合があります。その場合、電話に出ないと送金先登録が完了しない場合がありますのでご注意ください。

 

送金先登録が完了したら、米国証券会社に送金できるようになります。

 

SBI新生銀行で送金する場合、いくつか送金の種類があります。どのやり方が手数料を最も抑えられるのか知りたい場合、以下のリンク先をご覧ください。
→送金手数料を抑える

 

米国の証券口座(Firstrade)から日本の銀行口座(SBI新生銀行)に送金する

今度は逆方向の送金についてです。こちらも日本から送金する場合とやり方は大体同じです。

 

ただFirstradeから日本に送金する場合、送金指図を出すことで自動的に送金先情報の登録もできます。

 

注意点として、日本の銀行いよっては海外から資金を受け取るために、受取銀行に対しマイナンバーの届け出が求められます。SBI新生銀行もマイナンバーの届け出が必要ですので、送金実行前に済ませておいてください(総合口座パワーフレックスにログインしてオンライン上で届け出の手続きができます)。

 

Firstradeから送金する場合、ウェブサイトにログインしてから次の操作をしてください。

 

・「Accounts→Deposit/Withdraw」に移動
・表示画面にある「Withdraw from Firstrade」の「Wire Transfer」ラジオボタンを選択
・新たに出てきた「Start」アイコンをクリックします。

 

 

すると確認コードの入力を求められます。「SEND」をクリックすると皆さんが登録しているメールアドレスにFirstradeからメールが届きます。メールに書かれている確認コードを入力し「VERIFY」をクリックしてください。

 

Firstradeから日本に送金、その2

 

そうすると下図のように送金先情報の入力画面が表示されます。

 

Firstradeから送金する場合の送金情報入力画面

 

ここではSBI新生銀行に送金する場合の入力例を示しましょう。

 

SBI新生銀行の送金先情報は次のようになっています(古い可能性があるので、実際に送金する場合は必ず最新の情報をご覧ください)。

 

SBI新生銀行の送金先情報

画像ソース:SBI新生銀行(2023年3月4日時点)

 

送金先情報が上図だった場合、次のように送金先情報を入力します。

 

Wire Type International
Wire To A Bank Account
Wire Amount 送金額(ドル)
Bank SWIFT Code LTCBJPJT
Recipient Bank Name SBI SHINSEI BANK, Ltd.
Bank Account # <あなたの銀行口座番号>
Recipient Bank City

<あなたの銀行口座に対応する支店住所>
(例)2-4-3, NIHONBASHI-MUROMACHI, CHUO-KU

Recipient Bank State or Province

<あなたの銀行口座に対応する支店の都道府県名>
(例)TOKYO

Recipient Bank Country or Region JAPAN
Recipient Bank Postal Code

<あなたの銀行口座に対応する支店の郵便番号>
(例)103-0022

Requires Intermediary Bank 中継銀行の指定がある場合にのみ入力(今回の例では不要)
Additional Information DO NOT CONVERT
Wire Purpose

送金目的を記入
(例)For living funds(生活資金のため)

 

上の例は支店が本店の場合です。「Recipient Bank City」(支店住所)はインターネットで検索して見つけてください。

 

「Additional Information」で「DO NOT CONVERT」と書くことで、ドルのまま着金するようなります。書かないと送金途中で日本円に交換され、場合によっては不利な為替レートが適用される場合があります。

 

SBI新生銀行は為替手数料が安いことが推奨している大きな理由の一つです。できるだけ有利な為替レートで交換するために、「DO NOT CONVERT」と書いておき、着金したら日本円に戻るのが無難だと思います。

 

送金先情報記入欄の最後に、この送金先情報を登録するかの質問があります。特に理由がないかぎり「Yse」を選んでください。次回以降、送金先情報の入力の手間が省けます。

 

情報を入力したら「SUBMIT」してください。

 

送金指図を出した後、Firstradeからメールが届き、送金先(ここではSBI新生銀行)の最新の明細書を提出するよう求められる場合があります。このときはメールの内容に従い、必要な書類を提出してください。

 

送金指図を出してから着金するまで、1週間程度を見込んでおいてください。

 

口座開設後、必ず双方向でテスト送金しておきましょう

最後に、米国証券口座と海外送金用銀行口座を開いたら、必ずこれら2口座間で双方向のテスト送金を済ませておいてください。

 

送金は、必要な時にできる限り早く、スムーズに行いたいものです。しかしテスト送金せずにいきなり高額の送金をする場合、上のような面倒な送金先情報の入力が必要になります。

 

送金先情報に誤りがあれば、送金に失敗します。時間が無駄になるだけでなく、無駄な手数料を支払う場合が出てきます。

 

登録した送金先に少額でよいので双方向で送金しておけば、以後送金先入力の手間や送金に失敗する可能性をつぶし、スムーズに送金できます。

 

一度テスト送金しておけば、銀行口座や証券口座に送金履歴が残り、それがあなたの信用を高めることにつながります。不審な送金だとの疑惑を持たれて送金を止められる、何か追加の手続きを求められるといったリスクを減らせます。

 

そして何より、一度テスト送金しておけば、高額を海外送金する際の不安(本当に届くのか、送金されずに送金資金を失うことはないのか、等々)を払拭できます。

 

「日本→米国」へのテスト送金を済ませても、「米国→日本」への送金をしない人は意外に多いのではないかと思っています。口座開設の当初の目的は大抵の場合米国に送ることであり、日本に戻すことではありませんから。

 

日本に居住している場合、米国に起こった資金は最終的に日本で使うためのものです。米国はあくまで運用先にすぎず、日本居住者がその資金を使うためには日本に戻さなくてはなりません。

 

例えば失業して喫緊の生活資金を確保しなければならないとき、多額の課税が発生して米国から資金を取り崩さなければならないとき、送金トラブルで日本に早急に資金を戻せなくなったらどうしますか?

 

いざ日本に高額の資金を戻す必要がある場合に、安心してスムーズに行えるように、あらかじめテスト送金、特に「米国→日本」への送金を行っておきましょう。

 

[Firstradeの口座開設]
以下のFirstradeのトップページの上部にある「OPEN AN ACCOUNT」からInternational Accountを開設してください。

→Firstradeの口座開設ページへ

 

[SBI新生銀行の口座開設]
→SBI新生銀行の口座開設
→Goレミット海外送金アプリ

 

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