Skin in the gameとは-信頼度を測る最適な指標-

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Skin in the gameとは-信頼度を測る最適な指標-

   以前の記事で"No skin in the game"について話しました。 自分の発言や行動に自らリスクを背負わずにリターンを得ようとすることをNo skin in the gameと言うのでした。


   残念ながら私たちが人を信頼する一つの指標である"権威、ステータス"は、人を信頼する指標として非常に頼りないものです。 何故なら権威やステータスが高い人ほど、No skin in the gameの傾向が強くなるからです(もちろんすべての人に当てはまるわけではありませんが)。


   では私たちは信頼度を測る指標として何を採用すればよいのでしょうか。 それは"逆"を考えれば良いのです。

Skin in the gameが信頼の証

   私たちは何を信頼の証として考えればよいのでしょうか。


   それは"Skin in the game"です。 つまり「自分の発言や行動に自らリスクを背負っている」ことを、信頼度を測る基準とするのです。


   Skin in the gameという用語は、元々は投資家のウォーレン・バフェット氏が企業の信頼度を測る意味で使い始めたと言われています(ただしバフェットが生み出した用語ではありません)。 意味は「企業の幹部が自社株を購入している」ことです。 (ちなみにSkin in the gameを直訳すると「(リスクのある)ゲームに肌身を晒すこと」です)


   企業幹部が自社株を購入するということは、経営に自信がなければ中々できないことです。 もしも経営がうまく行かなければ株価が下がって、企業幹部の資産が減ってしまいますから。 逆にもし経営がうまくいけば、企業幹部は成功のご褒美に株価上昇による資産の増加という、リスクに応じたリターンを受けられます。


   こういうことを考えると、企業幹部が自社株を購入するというSkin in the gameは、私たちがその企業に投資をする上での信頼度を測る指標として非常に妥当なのです。


   私たちは投資の世界だけではなく、あらゆる場面でSkin in the gameを信頼の基準におく必要があります。 自分の発言や行動にリスクを背負っていたら、そう簡単に適当なことは言えないですから。


   人間は誰だって「生き残りたいという本能」を持っています。 こうした本能があるのに、自分の適当な発言や行動にリスクなんて背負えるわけないですよね。 沈みゆくことを知っている船にわざわざ乗り込むバカなんていません。


   こういった人間の最も基本的な性質に着目すれば、Skin in the gameを人の信頼度を測る指標として取り入れることは非常に合理的なのです。

私もSkin in the gameを現実世界に取り入れています

   「Skin in the gameを人の信頼度を測る指標にしましょう」と言っている私本人も、Skin in the gameを現実世界に取り入れています。


   私は現在、投資でSkin in the gameの実験を行っています。 ある石油関連企業に投資しているのですが、「石油価格の下落」+「将来の契約が十分取れていない」+「設備投資のために調達した多額の負債」という三重苦によって、購入当初から価格が50%以上下落してしまいました。


   しかしこの企業のCEOは、投資家の目が厳しい中で自費で自社株を購入したのです。 自分のビジネスプランにかなりの自信があるのでしょう。


   私はこうしたCEOのリスクを自分で引き受ける姿勢に共感したため、パッと見でリスクだらけの株を手放さずに持っています。 自分でリスクを引き受けたのだから、相当自らの経営に自信があるし、会社を潰さないために全力で苦難を乗り越えるだろうと踏んだからです。


   また実は本サイトもSkin in the gameを意識した内容にしています。 「効率を求めないでまずは量をこなすことに集中したらどうだ」や「やりたいことに集中するために、時間を視界から消した方がよい」などいろいろアドバイスを行っていますが、これらは私の経験によるものです。


   基本的に私のサイト内の意見は「私の経験上有効であると思った内容」または「私が正しいと信じて実際に行動している内容」になっています。 サイト作成当初から一貫して「自分の経験」という裏付けのある、読者の役に立てるかもしれない情報を流すことを意識しています。


   すべての発言や行動においてSkin in the gameを守らなければいけない、そこまでは私は思っていません。 多少理想論を言ってしまうとか、ちょっと背伸びして自分でもできないアドバイスをしてしまうなんかは、人間ですからたまにはあることでしょう。


   しかし自分の根幹をなす考えや自分が責任をもって取り組んでいる分野に関しては、やはりSkin in the gameを意識する必要があります。


   相手の信頼を測る指標として、また自分が信頼を得るための思想として、Skin in the gameを取り入れることをおすすめします。

関連リンク

   ・人間は立場によって平気で言動を変えることができる生き物なのです

   →No skin in the gameの許容-Domain Specificityの無視が引き起こす問題-


   ・人間の非合理性を象徴するDomain Specificityとは何か

   →Domain Specificityとは-人間は何と非合理なのか!-


   ・人間は中々本質を見抜けない生き物ですが、それがかえって生きがいを感じさせてくれるのです。

   →人間の本質を満たすために、人間は本質を考えるのが苦手である


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