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主体的に行動するときこそ希少性を忘れない

   希少性によって私たちは数が少ないもの、珍しいものに対して価値を置きます。


   しかしいざ自分で行動するときには、この希少性をほとんどの人が忘れていると思うのです。


   言うなれば、主体的に行動するときに希少性が働きにくいのです。 自分で行動するときには珍しいものを生み出す、珍しい方法を取るといったことが中々できないのです。


   何故私たちは主体的に行動するときに希少性が働きにくいのでしょうか。


   私たちは何か明確な情報を与えられたときに希少性が働きやすいです。 「期間限定」「先着20名様まで」といった情報を与えられることで購入者、消費者はそのものに大きな価値を置きます。


   要は希少性とは受動的に働きやすいのです。 珍しいという何かしらの明確な情報を与えられることで希少性は働くのです。


   一方で私たちは社会的証明によってみんなの行動を真似したいと思います。


   例えば日本人の人生を考えても、いい大学に入っていい企業に入って結婚して子供を作って安定した生活を送ることに重点が置かれています。 別に人の生き方に正しいも正しくないもないはずですが、社会的証明によってこのような生き方が正しいとされています。 そして多くの人が安定して暮らせるような生活スタイルを理想としています。


   要は主体的に行動するときには社会的証明がより強く働くということです。 自分で何かを築き上げるとき、何か行動を起こすときには周りの多くの人が取っている行動を正と考えます。 主体的に何かを生み出すときには、ありきたりなものしか生み出せないということです。


   逆に考えれば、私たちは中々主体的に希少なものを生み出すことが苦手です。


   希少なものを生み出すには他の人たちが行っていないような行動を行う必要があります。 しかし周りが誰もやっていない行動を行うには不安が伴います。 成功する保証もないので場合によってはリスクもあります。


   主体的に希少なものを生み出そうとすると、必ず上のような不確実さが表れてくるのです。 私たちは不確実なものが嫌いなので、中々不確実な世界に足を踏み入れることができません。


   よって主体的に行動しようとするときは社会的証明が強く働いてしまうのです。 頑張って社会的証明に抗おうとしても、不確実なことが頭を埋め尽くすので中々人は主体的に希少なものを生み出せないのです。


   上に述べたとおり、私たちは受動的に希少性を働かせることができます。 一方で主体的に行動するときには社会的証明が勝ちます。 主体的に行動するときには希少性を働かせることができません。 希少性を働かせるためのトリガーである「珍しいという情報」を逆に生み出さなけらばいけない立場だからです。


   私たちが大成功を収めるためには社会的証明に抗えなければなりません。 みんなと違う行動をして、大多数の人の一歩先を歩かないといけません。


   そのためには他の多くの人がやっていないことを行う必要があります。 自分の手で珍しいものを生み出す、今まで誰も思いつかなかった方法を取るといったことが必要になります。


   つまり大成功を収めるためには、主体的に行動するときに希少性を働かせることができるかにかかっているのです。 珍しいものというトリガーがなくても希少性を働かせることができるか?これがとても大切になります。


   珍しいものに価値があることを理解していながら、いざ自分で行動をするときにありきたりなことしかできないのは非常にもったいない気がします。


   決して斬新な方法ではなくても、自分なりに頭を使って時間を掛けて考えて行動して、自分なりの方法や哲学を築き上げる。 自分なりの英語の勉強法、投資の勝ち方などなど。 これだけでも自分なりのユニークなものを生み出せると思うのです。


   珍しいものに価値があることを理解して、自分なりの行動を行えるようにしたいものです。

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