プライミング効果を英語学習に生かす

スポンサーリンク

海外投資をはじめたいけれど、海外証券口座の利用はちょっと...という人は、SBI証券がコスト安でおすすめです。住信SBIネット銀行との外貨入出金サービスを利用して、住信SBIネット銀行で外貨両替してSBI証券に外貨を入金することで為替手数料を大幅に節約できるところが一番のミソです(出金でも同様)。住信SBIネット銀行の米ドル為替コストが「1米ドルあたり4銭」というのは激安としか言いようがありません(一般の銀行で両替する場合の25分の1で済みます)。
いま日本の証券口座で海外投資(特に米国株・ADR)を始めたいなら、「SBI証券×住信SBIネット銀行」が良さそうですね。(取り扱い銘柄等の確認はこちらから)


お知らせ
【重要】とあるお知らせの中には、既存の記事への反映が追いついていない最新情報をお伝えしている場合があります。必ずご覧ください。

【2017/10/05】【重要】Firstradeが売買手数料が爆安になりました
【2017/09/24】お問い合わせに関するおしらせ
【2017/09/22】【重要】ブリオンボールトの入金事務手数料無料キャンペーンが終了しました
【2017/09/19】ACHの接続口座とSogoTradeの運転免許証の英訳について
【2017/07/26】世界の大揺れが近づいてきました。

→過去のお知らせはこちらから

プライミング効果を英語学習に生かす

   今回は人間の連想能力を英語学習に活かすことについてです。


   人間にはプライミング効果と呼ばれる無意識的に働く認知心理的な性質があり、このプライミング効果によって無意識にいろんな連想をすることができます。


   実はプライミング効果による連想能力は、私の経験上英語学習効率を向上させる上でとても重要なものだと考えています。


   多くの人は無理やり英単語を丸暗記してきたかもしれませんが、暗記だけではなくてもっと連想能力を利用してイメージや直感として理解することでより英語学習がはかどるものです。


   そこで今回は連想を利用して英単語の意味を柔軟に理解することとはどういうことかを、いくつかの例をあげて紹介します。 難しく考えすぎずに何となくわかってもらえれば問題ありません。

英単語はベースの意味を覚えてそこから連想すべし

   英単語を覚えるのにとても重要なのは、ベースとなる意味を一つ覚えてあとはそこから連想するという方法です。


   英単語の中には複数の意味をもつ英単語がありますよね。 前置詞やmake、takeといったよく使う動詞を筆頭に数多く存在します。


   多くの人は一つの単語が持つ複数の意味を一つずつ日本語に当てはめて暗記してきたことでしょう。 いままでの学校での教わり方がそうでしたから。


   でも実は一つの英単語が持ついろんな意味はつながっています。 その英単語が持つ一つのベースとしての意味を、人間らしい連想によって派生的に広げていったに過ぎません。


   例えばmakeは学校ではまずは「作る」と教えられますが、他にも「~にさせる」(例:She made me happy)とか「強制的に~させる」(例:They made us work overnight)とかいろんな意味があります。


   しかしこれら複数の意味も「作る」という一番基本的な意味をイメージとして理解して、それを頭の中で派生的に連想していくと、何故「~させる」のような意味もmakeは持つのかということがわかってきます。


   makeは「作る」、つまり「何らかを生み出す」ってことです。 言葉ではなく漠然とでよいので「生み出す」というのをイメージしてみてください。


   makeの元々のイメージを頭に置きながら、"She made me happy"という文章を想像してみてください。 直訳では「彼女は私を幸せにした」ですが、これをこんな無味乾燥ではなくもっと具体的なシチュエーションを思い浮かべながら何となくイメージ化してください。


   具体的にイメージしたものを日本語に焼きなおすと「彼女の行動、振る舞いとかが幸せを生み出してくれた」って感じになりませんか? まさに幸せ(happy)をつくってくれた(made)。 makeがなんで「~にさせる」という意味があるのかが、具体的なシチュエーションを考えると何となく直感的にわかりませんか?


   "They made us work overnight"(直訳:彼らは私たちを夜通し働かせた)も同じようにイメージしてみてください。 例えば上司が部下に対して「今日は徹夜で働け」と言われて部下が徹夜で残業した様子ですね。 これもmakeの「生み出す」というイメージを利用しながら考えて見て下さい。


   これを具体的に頭の中でイメージして日本語に直すと「上司が部下に命令して徹夜残業するようなシチュエーションを生み出した」という感じになりますよね。 上司の指示が徹夜残業(work overnight)という残念な現実をmakeしたのです。


   こうやって言葉や文章をイメージで捉えることで、makeのいろんな意味がじつは「何らかを生み出す」という意味から派生していることがわかりませんか? そして「何らかを生み出す」というイメージさえ持っていれば、「~させる」なんて意味を覚えなくても想像で何となく意味がわかってきませんか?


   またtakeも学校では「取る」と教えられますが、ニュアンス的には「自分の意志で何かをする」という意味です。 「自分の意志」というところがポイントです。 このポイントを抑えながらtakeをイメージしてみてください。


   すると"take action"(行動を起こす)とか"take a taxi"(タクシーに乗る)などで何故takeが使われているのかが何となく納得できるようになります。 "take action"は「自分の意志で」行動を起こすからtakeが使われますし、"take a taxi"は「手を挙げるという意志表示によってタクシーを止めて乗り込む」と連想すればtakeを使う理由がわかりませんか?


   わざわざ「起こす」とか「乗る」とか、そんな日本語を覚えるまでもなく英語的なイメージだけで意味が理解できるようになります。


   このように英単語はベースの意味をイメージとして理解して、そのイメージを文脈によって連想によって変化させていけば他の意味も自然となんとなくわかる場合が非常に多いのです。


   さて上の説明は何となくわかってもらえたでしょうか? 何となくはわかったけどあまり実感がないという方も多くいると思います。


   そこでもう一つ、今度は文章だけでなく図も交えながら連想によって英単語を理解することがどういったことなのかをよりわかりやすく説明していきます。


   例として紹介するのは前置詞の"up"。 前置詞は連想によって意味をイメージとして膨らませることで、意味が一気にクリアにわかるという際立った性質があるのです。

前置詞を連想してみる

   英単語を連想によって理解するので特に重要になってくるのが前置詞です。


   前置詞は日本人が最も苦しむ英単語の一つです。 丸暗記しても同じ前置詞でもいろんな意味がありすぎて覚え切れなかったり、日本語の助詞と対応させて覚えてようとしても前置詞と助詞は全く関連がないため確実に途中で壁にぶち当たってしまいます。


   しかし英語の前置詞をちょっと考えてみると、やっぱり実は一つのベースの意味があって残りはベースの意味を連想によって膨らませたものに過ぎないんですよね。


   例えば"up"について考えてみましょう。 upの本来の意味は皆さんご存知の通り「上に」です。 "Go up to the 5th floor"(5階に上がる)、"The stock price was up from $90 to $100"(株価が90ドルから100ドルまで上昇した)なんて使いますね。


   でもupは「上に」という意味だけでなく、他にもいろんな意味があります。 例えば「完全な、完全に」、英語でいうところの"complete(ly)"的な意味もupは持っています。 "Break up"(粉々に粉砕する)、"Open up"(完全に開放する)というように使われます。


   upが何で「完全」という意味ももつのか、日本語だけでごり押しで覚えようとすると全く意味不明ですよね。 でも実はイメージを膨らして連想してみると、何故upが「完全」という意味を持つのかが一瞬でわかります。


   upは元々「上に」という意味ですが、これをイメージによって表現すると下のようになります。


upのイメージ


   ではこのupのイメージを真摯に受け止めつつ、今度は真上にボールをポーンと投げてみましょう。 想像してみてください。 Throw up a ball in your mind!


   するとボールはどうなりますか? 上まで行ききったあとに落下して手元に戻ってきましたよね。


   上まで行ききった、完全に上まで行ってから落ちてきましたよね。


upのイメージ(上まで行ききる)


   upがもつ「完全」という意味は実はこうしたイメージで理解すると明らかです。 「完全」とは、上にボールをポーンと投げて最高地点まで到達する一連の様子や、最高地点に到達した状態のことを意味しているんですね。


   これさえ直感的に理解できれば楽勝で応用できます。 ボールをいろんなものに置き換えればよいだけですから。


   例えば"Break up"(粉々に粉砕する)なんてのはまさに"上まで行ききる"様子を意味しています。 ボールの代わりに大爆発が起こる様子を思い浮かべてください。 大爆発による"break"(壊す)が上まで行ききる、つまり大爆発し切って粉々になるまで粉砕した、ぶっ壊したってことです。


   また"Open up or shut up"(どちらか一つを選択せよ、白黒はっきりさせろ)なんて言葉もありますが、これもopenしきる、つまり100%開放するか、もしくはshutしきる、つまり完全に閉じ込めるってことです。 そして後は「100%開放するか完全に閉じ込める」からちょっと連想すれば、すぐに白黒はっきりさせるって何となくわかりませんか?


   こんな感じでupがもつ他の様々な意味も、連想によって理解していけます。


   例えばupには「目覚める」(例:Get up、Wake up)という意味もありますが、これは「活力がマックスまで湧き上がる」とイメージすればupから連想できますよね(太陽が昇るというイメージと関連付けても良いかもしれません)。


   またupには「終了」(例:Time up)という意味もありますが、これは先ほどのボールを上に投げるイメージを利用すれば簡単に連想できます。 すなわちボールが上がっている間を「試合時間」とみなせば、ボールが上に行ききって「試合終了」ってことです。


   このように何の関連もなさそうなupが持ついろんな意味は、連想することで意味が一気にクリアになってきませんか? 少なくとも意味を一つ一つ日本語で暗記するよりも、連想してイメージを膨らませるほうが圧倒的に楽で自然に感覚的にわかりませんか?


   もしこうした感覚が何となくでもわかれば、それはプライミング効果を上手く活かしきれている証拠です。


   upだけでなく、"of"とか"at"とかその他の前置詞も同じように連想してみてください。 すると前置詞のもついろんな使われ方を自然と身につけることができるようになってきます。

連想の仕方は皆さんの自由

   最後に一つだけ。 上のような連想方法はいろんな方法があると思います。


   しかし連想方法は何が正解とか、そんなことはどうでもいいです。 あなたが一番理解しやすい連想をできたら、それで覚えちゃって大丈夫です。


   あくまでも連想は英語をより簡単に身につけるための一つの手段です。 人間に生まれつき備わっている能力を利用するともっと楽に自然に英語を学習できるようになる、ただそれだけのことです。


   なので連想の正確性、妥当性とかそんなことは一切気にする必要はありません。


   今回説明したいろんな連想の仕方も、すべて私の個人的な解釈に過ぎません。 よって正確である保証は全くありません。


   でも正しかろうがなかろうが、上のような連想をすると何となく理解しやすいと思った、ただそれだけのことです。


   というわけで今後英語学習するときは、あなたの好きなように自由に連想、妄想しちゃってください! 最初は中々慣れないかもしれませんが、3ヶ月連想を意識して英語に触れていると感覚が養われてくるはずですよ。

関連リンク(英語学習関連)

   ・私も読んでるThe Economist誌。一緒に読んで英語力をアップさせませんか?

   →The Economist誌(記事一覧へ)


   ・英語は質だけでなく、量をこなすことがどうしても大切になってきます

   →単純接触効果を学習に応用する-まず量こなせ、話はそれからだ-


   ・様々な物事の背景を知ると英語学習はますますはかどります

   →英語学習のちょっとしたアドバイス-背景を知ることが大切-

関連リンク(プライミング効果関連)

   ・プライミング効果を生かして財務諸表の入り口を理解する

   →3分で理解する財務諸表-賢くなるためのプライミング効果活用例-


   ・プライミング効果は進化論的な意味があります

   →人間が連想能力を持つ理由-進化の過程で身につけた人類繁栄のための知恵-


   ・プライミング効果は気持ちや行動にも無意識のうちに影響を与えるのです

   →プライミング効果による、言葉や表情と気持ちや行動意欲との結びつき


   ・プライミング効果とは何か?

   →プライミング効果とは何か-賢くなる上でとても大切な連想能力-


▲System1、System2関連記事一覧に戻る▲


スポンサーリンク



このエントリーをはてなブックマークに追加   

 

資産を守るための最初の一歩を踏み出したい方向けコンテンツ

 

投資の始め方

 

資本主義社会で生き残るためのブログ最新記事

 


 

ツイッターはじめました!

 


 

関連ページ

System1、System2とは-人間心理の最も基本的な分類-
System2はSystem1の審査人-考えてみようスイッチでSystem2が動き出す-
System2の2つの弱点-System1のシグナルをSystem2に変換できるか-
Cognitively Busyとは-不安が負担を生む-
Ego Depletionとは-感情を押し殺すことの代償-
System2は使えば使うほどエコに使える-やり始めは何事も大変-
複数の作業を同時にこなすと負担が掛かる-Switching costとMixing cost-
時間の牢獄から抜け出すことのすすめ-時間を排除し心理負担をなくす-
人間の本質は余剰と無駄にある-効率化を求める風潮へのアンチテーゼ-
不安を紛らわすバカげた対処法-自分で自分を実況する-
プライミング効果とは何か-賢くなる上でとても大切な連想能力-
プライミング効果を英語学習に生かす
3分で理解する財務諸表-賢くなるためのプライミング効果活用例-
人間が連想能力を持つ理由-進化の過程で身につけた人類繁栄のための知恵-
プライミング効果による、言葉や表情と気持ちや行動意欲との結びつき
確証バイアス(Confirmation Bias)とは-自己肯定や社会肯定の根幹-
社会の末期では確証バイアスは我々を地獄に落とす
人間の行動は信じることから始まる?-自ら信じられることを能動的に探すことが大切-
人間の行動は信じることから始まる?-教養は人間社会で豊かに暮らすための道標-
確証バイアスと医者-誤診の裏に自信あり-
アンカリング効果とは-プロにも働く強大な力-
アンカリング効果と洗脳-信頼できる情報を積極的に取得せよ-
アンカリング効果の認知心理的プロセス
アンカリング効果に潜む二つの要因-不確かさはアンカリングを助長する-
ランダムなアンカーの魔力-どんなものにも人は意味を見出す-
「安く買って高く売る」の解釈とアンカリング効果
後知恵バイアス(Hindsight Bias)とは-不当な評価の温床はここにあり-
後知恵バイアス×権威とモラルの問題
Cognitive Easeとは-System1が生み出す安らぎとリスク-
単純接触効果(Mere Exposure Effect)とは-繰り返しが与える安らぎ-
単純接触効果を学習に応用する-まず量こなせ、話はそれからだ-
単純接触効果を学習に応用する-効率を求めず量をこなすことがよい理由-
株価を見続けるリスク-Cognitive Ease祭りが中毒症状を引き起こす-
実力を運と勘違いする-慢心を防ぎ自らを成長させるための心構え-
Domain Specificityとは-人間は何と非合理なのか!-
人間の本質を満たすために、人間は本質を考えるのが苦手である
No skin in the gameの許容-Domain Specificityの無視が引き起こす問題-
Skin in the gameとは-信頼度を測る最適な指標-
Planning Fallacyとは-何故残念な計画が沢山存在するのか-
改善されないPlanning Fallacy-計画の目的はプロジェクトをスタートさせること-
Norm理論とは何か
英語学習のちょっとしたアドバイス-背景を知ることが大切-
因果関係を知りたがる気持ちは生まれつき備わっている
人間は可能性をリアルさで捉えてしまう
想像するリスクと実際のリスクとの間には大きな隔たりがある
リスクに対するリアルさを形成する要因-Availability heuristicと好き嫌い-
人はリアルさでリスクを評価する-地震保険加入比率で見るリスク管理の傾向-
人間の重大な欠陥-時が経つにつれて可能性とリアルさとのギャップが広がる-
平均回帰の無視-客観的事実を無視して直近を将来に当てはめる-
歯のケアと想定外-日常的なものからリスク管理を見直す-
帰納とリスク-不確かな分野で歴史を未来に当てはめてはいけない-
少数の法則とは何か-人は大数の法則を無視する-
少数の法則が私たちに与える影響-コイントスと投資ファンド-
仮定がおかしな結果は無意味-統計結果に対する最低限の心構え-
リスクとDomain Specificity-リスクを考える分野、考えない分野-
心理学の知識を詰め込んでも、投資心理をコントロールできるわけではない
疑う気持ちが情報に対処するための一番の基本
終わりよければすべてよし
何故終わりよければすべてよしと考えるのかその1
何故終わりよければすべてよしと考えるのかその2
System2からSystem1にもっていく

▲記事本文の終わりへ戻る▲


▲このページの先頭へ戻る▲