The Economist誌の特徴・私がThe Economist誌を読み始めたきっかけ

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The Economist誌の特徴・私がThe Economist誌を読み始めたきっかけ

初回公開日:2015/09/05
最終更新日:2016/11/08

 

 ここでは世界中の様々なニュースを扱う世界最大級の週刊新聞である、イギリスのThe Economist誌の紹介をしています。

 

 The Economist誌はおそらく皆さんも名前は聞いたことがあるかもしれません。そして何となく「エリート層が読むような新聞」といった高尚なイメージを持っておられるかもしれません。

 

 私は2013年からずっとThe Economist誌を購読してきました。ひとりの購読者の立場から、The Economist誌がどういった新聞で、どういった人におすすめできるのかを簡単に話していきたいと思います。

 

The Economist誌はどんな新聞か

 The Economist誌はイギリス・ロンドン発の週刊新聞です。私が使っているFujisanの購読サービスを利用すると、日本では大体土曜日~日曜日ごろに届けられるので、週末を利用して一週間の国際情勢を知れて便利です(配送日は居住地域によってはもう少し遅れるかもしれません)。

 

 The Economist誌は国際政治から経済、金融、ビジネスなどを幅広く扱っている新聞です。特定の分野について偏っているというのはなく、世界の各地域についての記事も必ず載っているため、一週間に起こった世界の動向を大きな視点で俯瞰したい人にとってはThe Economist誌は読む価値がある新聞だと思います。

 

 週刊新聞だけあって、日刊新聞よりも一つの記事に濃い分析をコンパクトにまとめてくれている傾向にあります。時間がない人でも効率的に世界のニュースを俯瞰したい人にはピッタリです。

 

 特に経済、金融、ビジネスに関しては、マクロ経済指標や決算書の数字といったデータを使いながら、経済や金融の動向や業界の動向などを詳しく分析・解説してくれています。またこれら分野は比較的偏った意見も抑え目になっているので事実をもとにした判断がしやすいです。

 

 そのため一週間分の世界の経済、金融、ビジネスについて広く知り、仕事なり投資なりブログのネタなりに活かすツールとして利用価値は高いと思います。私も政治よりは世界の経済、金融、ビジネス欄を中心に読んでいます。

 

 どの新聞にも論調に特徴があるものですが、The Economist誌は一言で言えば「エリート層向けの機関紙」です(個人的見解です)。多国籍企業の重役といった層にメリットのあるような論調が目立ちます。

 

 The Economist誌の読者ターゲット層は、高等教育を受けた者や影響力のある経営者や政策決定者であると公式に述べています。また自由貿易、グローバリゼーション、移動の自由といった「国境に縛られないヒト、モノ、カネ、サービスの自由な移動」を支持する立場ですので、そうしたことからも多国籍企業などにメリットのある論調になりやすいのはわかることでしょう。

 

 こうした特徴があることから世界の動向を知る分には良いですが、一方で一般の人たちの意見を代弁している新聞でないことには注意が必要です。どの新聞にも当てはまることですが、意見を鵜呑みにするのはやめましょう。

 

 特にThe Economist誌は意見を積極的に述べる傾向にありバイアス掛かった記事となっていることが多々見受けられるので、注意しましょう。

 

 一方英語に関しては、細かいところさえ除けば一般の人でも十分読めるレベルだと思います。

 

 エリート層向けと聞くとなんだか英語も難しそうなイメージがあるかもしれませんが、私が実際に購読した印象だと、別に一般の人でも気にすることなく読むことはできます。

 

 多少他の大手メディアよりも難しい英単語が利用されるなどして読みにくい印象はあるかもしれませんが、比較的平易な文体で書かれているので慣れれば誰でも読むことはできるはずです。

 

 エリート層向けというのは記事の論調がエリート層向けということであり、英文自体は一般の人々、一般の日本人の方でも十分読めるレベルです。ですので皆さんもThe Economist誌に興味があれば臆せず読んでもらっても大丈夫です。

 

何故私はThe Economist誌を読み始めたのか

 ここで私がThe Economist誌を読み始めた経緯について簡単に話したいと思います。

 

 私がTHe Economist誌を読み始めたきっかけは単純です。英語の学習のためでした。

 

 実はThe Economist誌を購読する一年前からJapan Timesという英字新聞を英語学習のために読んでいました。その後ある程度英語力がついたと感じたのでさらなるステップアップのために別の新聞・雑誌に切り替えようと思っていました。

 

 当初は漠然とTIME誌でも読もうかなと思ったのですが、ふと本屋で手に取ったThe Economist誌の内容の広さに驚いて、The Economist誌を読むことに決めたのです。最初のきっかけなんて所詮はそんなものです。

 

 読み始めてから一年間は英語でひどく苦労しましたが、その後はだんだんとなれて最近ではある程度The Economist誌の論調に対する自分の意見を考えるなどの余裕も出てきていまに至ります。

 

 現在では経済、金融やビジネスに関するニュースを中心に見ています。経済、金融、ビジネスに関する記事は事実に基づいた深い分析をしてくれていることが多いので、有用なことも多いです。気になったニュースはたまにメモしています。

 

 そんな感じで2013年から一貫してThe Economist誌を読み続けてきたのですが、実は何回か購読をやめようと思ったこともありました。

 

 一つは内容がよくわからなかったときです。英語があまり読めなかったこともありますが、それ以上に経済や金融などに関する知識がない中で読み続けていたことがあり、内容をあまり理解できなかったので購読をやめようとしたことがありました。

 

 こうした部分は経済や金融などについて、本などで多少勉強することで解決していきました。皆さんも経済や金融などの知識がないなかでThe Economist誌を読まれるのであれば、購読しながらでよいので経済や金融などの分野の学習を自分で多少行うのがおすすめです。これがThe Economist誌を長く読み続けるためのコツです。

 

 もう一つ購読をやめようとも考えた要因があります。それは偏った論調に何度も辟易したことです。

 

 上で話したようにThe Economist誌はエリート層向けの機関紙とも呼べるような論調で、国際政治に関する話題では特に意見を前面に押し出す傾向があります。

 

 ちょうどアメリカ大統領選挙の直前で、ウィキリークスやFBIからの文書により、サウジアラビアやカタールからカネを集めてISといったテロリストの創設にも携わってきたことが暴露された財団の主催者の一人である、極悪犯罪人ヒラリー・クリントンをこれほどにないくらいまで褒め称えた記事には本当に辟易して、紙を破り捨てたくなるくらいでした。

 

 とはいえ経済、金融、ビジネスについて知見溢れる記事を提供してくれますし、世界情勢を大雑把に把握するためのツールとして役に立つ部分もあるため、現在まで購読してきた経緯があります。

 

 とまぁ、こんな紆余曲折がありながらもThe Economist誌を読み続けており、今後も購読し続ける予定であります。

 

**********

 

 さて続いてはThe Economist誌を読むのに適した人とはどんな方であるかについて話します。

 

 今回の記事から何となく感づいている方もいるかもしれませんが、The Economist誌は誰にでも推奨できる新聞ではありません。英語の面もありますが、それ以上にThe Economist誌の論調の面からそう簡単に誰にでもおすすめできる代物ではないのです。

 

 そこでThe Economist誌を読むのに向いている人、向かない人を個人的な見解で記事にまとめました。気になる方はこちらをご覧下さい。

 

 →The Economist誌の購読に向いている人・向かない人

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