[2017/12/20]ニュースメモ:サウジの予算、中国の排出量取引市場創設など


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[2017/12/20]ニュースメモ:サウジの予算、中国の排出量取引市場創設など

2017/12/20

 

【2017/12/19 朝日新聞】日立などのエレベーター1万2千台、安全装置が不適合

 

 国土交通省は19日、日立製作所など3社が設置したエレベーター約1万2千台の安全装置が、建築基準法に基づく国交相認定に適合せず、違法状態だったと発表

 

 問題があったのは、シンドラー製のエレベーターの死亡事故をきっかけに09年から義務化された「戸開走行保護装置」。故障などで扉が閉まる前に利用者の乗る箱が動いた場合に自動的に止めるもの

 

 建築基準法では、エレベーターのメーカーは、国交省の求める性能を満たした仕様を事前に届け出て認定を受けなければいけない。今回、箱が動く速さを感知する性能や、部品の大きさなどが、認定を受けた仕様と違っていた

 

 日立によると、設計・開発部門が保護装置の仕様の変更を国交省に届け出たが、製造する水戸事業所(茨城県)に正確に伝わらず、装置の部品や性能を、以前に認定を受けた変更前の仕様でつくり続けていたり、別の仕様に変えたりしていたという。

 

→日立が建築基準法に違反した行為を繰り返してきたことは紛れもない事実である。1万2千台ものエレベーターが建築基準法を満たさないまま設置されたのだから、かなり重大な問題に見えるのだが。

 

 これで東芝に加え、柏崎刈羽原発の原子炉製造元である日立の不正が明らかになった。また日立はリニアモーターも開発しているね。

 

 リニア実験線で使われる電力は、主に柏崎刈羽原発からの日本初の超高圧送電線によって送られてきた。リニアと原発はセットである可能性がある。
[2017/12/13]ツイートしたニュースのメモ

 

 そんななかで、リニアや原発に携わってきた企業の不祥事が相次いで出ているのが最近の流れ。政治的な臭いがプンプンする。

 

 

【2017/12/18 毎日新聞】生活保護費 母子加算削減に怒り悲鳴「負の連鎖招く」

  • 生活保護費の生活費相当分の受給額最大5%カットが決まった
  • 前回の見直しで受給額は平均6.5%カットされ、全国の受給者が「憲法違反だ」などとして減額取り下げを求める訴訟を起こしている
  • 生活保護を受けていない低所得世帯の消費額と同水準になるように受給額を決める方法にも異論が出ている
  • 貧困が広がるほど減額になる仕組み
  • 受給額だけでなく母子加算の月約4000円減額も決まった
  • 母子世帯には母親に精神疾患のあるケースが少なくない。家庭をうまく切り回せず、出費は多くなりがち。衛生面や栄養状態も悪くなり、悪循環に陥る

 

 

【2017/12/18 ロイター】ベネズエラの貧困地区で独自通貨発行、現金不足に対抗

  • 貧困地区の地域共同体が、独自通貨「パナル」を発行した
  • 通貨を発行した地区23デエネロの共同体は、約4000世帯から成る
  • 通貨「パナル」は5000ボリバル(約5円)相当。当初は試験的な導入で、共同体住民が栽培・収穫したコメなどと交換できる。最終的にはより広範囲な商品と交換できるようにしたいという。

 

→国の動乱期にしばしば起こる現象。結局、国の危機時に政府は何もしてくれず、地域のつながりや地域での工夫が危機を乗り越えるために重要であることを教えてくれる気がする。

 

 

【2017/12/17 Zero Hedge】Let Them Eat (Yellow)Cake - Where The Uranium Comes From

 

ウラン生産国ランキング

 

1. カザフスタン 24.8kt(39.4%)
2. カナダ 14.0kt(22.5%)
3. オーストラリア 6.3kt(10.1%)

 

 

【2017/12/18 Zero Hedge】Rising Interest Rates Starting To Bite

 

米国株の利回り<米国2年債利回り のようだ。異常。

 

【2017/12/18 Zero Hedge】Hedge Funds Abandon Gold To Chase Bitcoin

  • 11月の終わりごろから、ビットコインとゴールドが逆相関で動く傾向が出てきた
  • ヘッジファンドがゴールドの投機ポジションを解消して、ビットコインに投資している可能性がある

 

→今後1-3年程度、ゴールドの値上がり抑止に働くかもしれない。

 

 ただ、ビットコインは政府や中央銀行の通貨発行権を脅かす敵だし、マイニングによる電力消費量の急増やそれに伴う発電量の増加→大気汚染は、世界的な環境汚染対策の流れに反する。

 

 まぁ、長くは続かないんではないかな。下の報道もあるし。

 

 

【2017/12/19 ブルームバーグ】中国、世界最大の排出量取引市場を創設すると発表-当初は電力業対象

 

  • 中国は温暖化ガス排出量取引の全国制度を創設すると明らかにした。世界最大の排出量取引市場となる。
  • まずは電力業界のみが対象になる
  • 1700社、約30億トンの排出量が対象となり、欧州連合(EU)の取引市場を上回る

 

→排出量取引というのは、各企業に温暖化ガス排出量という一種の"負債"に上限枠が設定され、上限を超えた企業は超えていない企業に対して「カネを出すから上限を超えた分の負債を受け取ってくれ!」というもの。

 

 石炭火力発電が大半を占める中国では、発電量の増加は排出量取引の義務化を通じて金銭的な損失につながる。暗号通貨マイニングで電力需要が急増すれば、それだけ石炭火力発電所は損失を出して業務に支障が出る可能性がある。

 

 中国の排出量取引市場創設は、ビットコインバブルにも大きく関係してくるだろうね。

 

 

【2017/12/19 サウジアラビア財務省】Budget

 

 サウジアラビアの今年の決算見通しと来年度予算

 

[2017年の決算見通し]

 

Total Revenues(総収入): 696 Billion SAR, up 34% from 2016
 Oil Revenues 440 Billion SAR, up 32% from 2016
 Non-Oil: 256 Billion SAR, up 38% from 2016

 

Total Expenditure(総支出): 926 Billion SAR, up 12% from 2016
 Expenditure on education, health and social development, and municipal services amounted to 410 SAR Billion, representing 44% of the overall 2017 government spending

 

Deficit(財政赤字額): 230 Billion SAR, down 26% from 2016

 

[2018年の予算]

 

Revenues(総収入):783 Billion SAR, an increase of 12.6% from 2017
 Oil Revenue: 492 Billion SAR
 Non-oil Revenue: 291 Billion SAR

 

Expenditure(総支出): 978 Billion SAR an increase of 5.6% from 2017
 192 Billion SAR in the education sector,
 147 Billion SAR in the health and social development sector
 53 Billion SAR municipalities services sector

 

Deficit(財政赤字): 195 Billion SAR, a decrease of 15% compared to 2017

 

【2017/12/19 Zero Hedge】Saudi Economy Contracts For First Time In 8 Years, Unveils Record Spending Spree To Boost Growth

 

[経済]

  • 2017年のGDPは前年比-0.5%となる見込み
  • 一番の要因は原油価格の下落
  • OPECの減産合意による原油生産量の減産も要因の一つ

 

  • サウジのGDP前年比割れは2009年以来
  • 2009年のときはGDPが前年比-2.1%となった
  • このときは世界金融危機→原油価格暴落が一番の要因となった

 

  • 2018年のGDP成長率は2.7%だとしている
  • 2018年のインフレ率は5.7%と予測。2017年はマイナスだった

 

 ※以下、「bn」はbillion(10億)の略です

 

[財政赤字]

  • 2016 82bnドル
  • 2017 61.3bnドル
  • 2018 52bnドル

 

 財政黒字化目標を2019年から2023年に先送りした

 

[気になったポイント]

  • 来年の非石油収入は36bnリヤル増える見込みだが、うち32bnリヤルは中低所得者への現金支給策で消えるので、事実上ほとんど増えない
  • 石油収入は52bnリヤル増える。結局サウジ政府が石油収入依存体質であることに変わりない
  • 今年は原油価格が夏ごろから上昇し、石油収入も32%増えているのに、財政赤字は全く解消されていない。
  • しかも財政黒字化目標を、当初の2019年から2023年に4年も先送りしている

 

[感想]
 サウジの財政赤字慢性化は避けられない。海外から投資がどのくらい集まるかも不透明で、足りないカネは政府資産(米国債、欧州株など)の売却で賄わう必要も出てくるかもしれない。今後もサウジは世界市場に潜む爆弾であり続ける。またサウジの経済開発プロジェクトが軌道に乗る前にサウジ経済が一度大きく崩れる可能性が高そう。

 

【2017/12/18 The Jerusalem Post】SAUDI ACADEMIC CALLS ON ARABS TO RECOGNIZE JEWISH CONNECTION TO JERUSALEM

 

サウジの学会がエルサレムをイスラエルの首都と認定するよう、アラブ人たちに呼びかけ。

 

→サウジの宗教指導者たちは絶対に許せないだろう。サウジの内政混乱に少なからず寄与する可能性がある。

 

 それと、アカデミーという組織の権力にぶら下がる腐敗的本質をまざまざと見せられた気がする。実社会や学問の発展は二の次で、カネと権力を最優先にしているということ。サウジのアカデミーだけの話ではないだろうね。

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