当たり前を疑え-心理が生むリスクを理解し不確実を楽しむ-

投資ブログへのリンク

曲がり角の歩き方

   今回は曲がり角の歩き方に関して、一つの例をあげて紹介していきます。


   次のような場所を考えます。 これは私がよく通勤で使用するある場所をモチーフとしています。

曲がり角1

   こちらは図の左下から上りエスカレーターに向かっているとします。 このときどのように歩けばよいでしょうか? もちろん理想は次のようになります。

曲がり角2

   このように歩けば最短距離でエスカレーターに向かうことができます。 しかし世の中そう甘くはありません。 こちらと反対方向に向かっている人はいっぱいいます。 彼らの多くもできるだけ最短距離で行動したいと思っているはずです。 そのような人は次のように行動をしてくるでしょう。

曲がり角3

   このように反対方向の人もできるだけインコースを歩きたいと思うはずです。 よってもしこちらも先ほどのように赤い線上を歩くと反対方向の人と接触する可能性が十分あります。


   特に青丸で囲ったことろは要注意です。 理由は曲がり角となっているため、こちらも相手も互いに反対方向から来る人を直前まで目視できないからです。


   これでは自分も相手もペースを乱してしまいますからスマートは歩き方とは言えません。 社会的レベルの高い歩行を目指すならぜひとも回避したい状況です。 上の可能性は十分考えられるので「想定外」などという言い訳もできません。


   それではどのような思考、行動によって曲がり角で人と接触しそうになる状況を回避すればよいでしょうか?


   答えは簡単です。 少しペースを落としながら青丸の角を少しアウトコース気味に歩けばよいのです。 そうすればインコースでの反対方向の人との接触を防ぐことができます。

曲がり角4

   しかもこうすると曲がった先の状況(図の黄色の部分)も確認することができるようになるので、インコース以外にも歩行者がいた場合にも柔軟に対応することができます。 ペースも少し落としていることも対応力を上げるためのポイントとなります。


   よって見通しの悪い曲がり角を通るときには少しアウトコース気味にペースを落として歩くのがおすすめです。


   それでは続いてエスカレーターにはどのように進んでいけばよいのでしょうか?


   図を良く見ると上りエスカレーター/階段の手前にまた曲がり角がありますよね。 よって先ほどと同じようにアウトコース気味に歩くのがよいのでしょうか?

曲がり角5

   確かにこの方法でもよいでのすが、一つ問題があります。 それは上りエスカレーターの手前で曲がるときに階段から降りてくる人が多数いた場合に、エスカレーターの手前で足止めを食らってしまう可能性があることです。

曲がり角6

   上図のようにこちらと反対方向の人が交差する地点で足止めを食らってしまいます。 ただそれはできるだけ避けたいですよね? もちろん相手には迷惑を掛けませんが、こちらもできるだけ足止めを食らわずにスムーズに歩きたいものです。


   この場合には常にアウトコースを歩くのではなく、タイミングを見計らってインコースに行けそうになったらインコースを歩くのが得策になります。

曲がり角7

   ここで一つ疑問があります。 このようにインコースに歩いた場合、上りエスカレーターの手前の角で反対方向の人と接触する可能性はないのでしょうか?


   このケースにおいては接触する可能性はかなり低いです。 何故でしょうか? 理由は二つあります。


   一つは階段から曲がり角までが近く、階段を下ってきた人から曲がり角の先を比較的目視確認しやすいからです。


   今回のケースでは階段から曲がり角までの角度が垂直方向寄りなので、曲がり角の先を目視確認しやすい状況となっています。 よってこちらがインコース歩いていても早めに相手にこちらの存在を気づいてもらえることでしょう。

曲がり角8

   もう一つは曲がり角の手前側に上りエスカレーターがあるためです。


   今回のケースでは上りエスカレーターの入り口がちょうど曲がり角のインコース側にあります。 インコースの部分には上りエスカレーターをこれから使う人がいる可能性があるので、その場合には反対方向の人はインコースを通らないことでしょう。


   また例えエスカレーターを待っている人がいなくても、上りエスカレーターの存在自体が反対方向の人にインコースを通らないようある程度抑止力を掛けることになります。


   これらの理由から、今回のケースではエスカレーターの手前の曲がり角ではインコースを突いても問題ないと考えます。


   曲がり角を歩く際のの基本はアウトコース側を少しペースを落としながら通過することでしょう。 これにより出来るだけ相手にも自分にも迷惑をかけないことができます。


   ただし今回のエスカレーター手前の曲がり角のように、場合によってはインコースを突いてもOKな状況があるのです。 各曲がり角の地理的特徴や人の流れに応じて最適な曲がり方を考えることも、レベルの高い歩行を行う上で大切になってくるのです。

アボマガリンク


アボマガ・エッセンシャル(有料)の登録フォームこちら


アボマガお試し版(無料)の登録フォーム


このエントリーをはてなブックマークに追加   
 

▲記事本文の終わりへ戻る▲

▲このページの先頭へ戻る▲