当たり前を疑え-心理が生むリスクを理解し不確実を楽しむ-

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Known unknownsとUnknown unknownsとは

   世の中にはカジノのようなゲームとは全く異なり、科学的に予測できない様々な種類の不確かなものがあります。


   身近なものを考えても株価、景気、石油価格、地震、テロ、それに私たちの未来など、数え上げればキリがありません。 私たちの世界はちょっと考えれば、ありとあらゆる不確かなもので満ち溢れているのです。


   不確かなものについて次の二つにカテゴライズされることがあります。

  • Known unknowns(既知の未知)
  • Unknown unknowns(未知の未知)

   言葉としてみると非常にややこしいこの言葉。 今回はこれらがどういったものかについて説明します。

Known unknownsとは

   Known unknownsとは私たちが認識している不確かなものを指します。 例えば石油価格の変化や巨大地震といったものです。


   Known unknownsは普段から頻繁に起こったり、数多くの歴史が証明しているためいつ起こっても不思議ではないものです。 私たちもガソリン代の変化によって石油価格が変動することは知っています。 日本を何度も巨大地震が襲ってきたことは歴史が証明しています。


   しかしこれらがいつ起こるのか、どの程度の影響を私たちに及ぼすかは事前に予測することはできません。


   例えば石油価格はいつ上昇、または下落するかは事前に予測することが難しいものです。 新たに大きな油田が発見されて石油の採取が進めば、採れる石油の量が増えるので石油価格が下落する可能性があります。


   突然イラクやシリアなどの石油国で突然反政府軍が油田を制圧するかもしれません。 そうすると石油の供給不足につながり石油価格が上昇する確率は高まります。


   油田発見や油田の制圧は事前に予測することはできません。 過去にそういったことはありますが、だからといって今後いつ起こるかわかりません。


   それに起きたからといって、油田が発見されれば必ず石油が上がるわけではありませんし、制圧されれば必ず下がるわけでもありません。


   巨大地震ももちろん事前に予測することはできません。 しかも巨大地震が起きたからといって、どのくらい家屋が倒壊するのか、津波が起こるのか、どのくらい犠牲者が出るのか、そういったことを事前に完璧に知り得ることは不可能です。


   このように"いつか"起こることは知っている、しかし"いつ"起こるのか、影響が"どの程度"なのか、そういったことを完璧に予測することが不可能なのがKnown unknownsです。

Unknown unknownsとは

   Unknown unknownsとはいままで起こったことがないような不確かなものです。 例えば2001年のアメリカ同時多発テロ、2011年の福島原発事故といったものです。 後世に語り継がれる歴史的出来事だといっても過言ではありません。


   東日本大震災に端を発した福島原発事故はまさに過去に例がない、それまで未知のものです。 地震大国である日本ですから、巨大地震が起こって津波が起こることは決して想定できないものではありません。 上に書いた通り、こうしたものはKnown unknownsなわけです。


   しかしその後の福島第一原発の事故は、おそらく誰もが想像しなかったことでしょう。 私たち全人類の脳の中に、福島原発事故という具体的なイメージを持っていた人は皆無です。


   こうしたものがUnknown unknownsと呼ばれるものです。


   Unknown unknownsは何も原発事故といった、歴史の教科書に確実に載るようなものだけではありません。 私たち自身の未来だってUnknown unknownsと考えられます。


   どういう職業に就くのか、いつ結婚するのか、どこに住んでいるのか、そんなのは事前に想像することなんてできません。 いつ何がきっかけとなって人生が動き出すかはわかりませんから。


   私だって中学生の頃はまさか高校を中退するとは思いませんでしたし、社会人になって本サイトを作るなんてのも全く思ってもみませんでしたし。


   人によっては自分に起こった数々の出来事を"必然"と考えたいかもしれません。 例えば野球選手になる夢が叶ったとすると、小学生の頃から毎日一生懸命野球の練習を積み重ねて来た努力を夢が叶った理由の一つとしてあげるでしょう。


   しかしそうした解釈は、言ってしまえば結果論。 夢や結果を手にしてから後付けによって得られる仮説です。


   必然という考えがおかしい、悪いと言っているのではありません。 むしろ多くの人に自分の行動を参考に頑張ってもらいたい、そういう気持ちで自分の過去の行動を結果に結び付ける"必然的"考えは大切でしょう。


   しかし未来を言い当てることは不可能。 夢や努力が報われるまでは、自分の行動がどういった方向に向かうのかを事前に知り得ることはできません。


   場合によっては自分の青写真とはまるで異なる方向に向かったりしますし。 例えば大学で数学を本気で勉強して数学者になることさえ憧れた私が何故かこうしてサイトを作成しているように。


   こうした意味で、私たちの未来はUnknown unknownsなのです。


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